今回の症例は突き指による指伸筋健中央索断裂により、ボタン穴変形になりうる症例をもとに解説します。
ボタン穴変形とは
PIP関節(第二関節)屈曲位し、 同時にDIP関節(第一関節)は過伸展位となる。
指伸筋健中央索(central slip)の断裂や弛緩により、PIP関節の伸展障害を起こし、同時に側索が掌側に転位することによりDIP関節を過伸展してしまう。
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参照:肘と手・手関節の痛み 南江堂 |
ボタン穴変形の原因
外傷(突き指等)やリウマチ(RA)によるPIP関節滑膜炎が原因となる。
中央索断裂の治療
放置された場合、ボタン穴変形に進行し、治療が困難となる。 治療は装具など、保存療法による固定が第一選択となる。
固定はPIP関節が過伸展するように固定し、DIP関節は屈曲運動を行わせる。
PIP関節を過伸展位にすることにより、中央索は近づき、DIP関節の屈曲運動をすることにより、掌側に偏位した側索が背側に戻るようバランスの改善を図る。
固定期間
固定期間は6週間~12週間と長く 固定期間中に装具などによる皮膚のトラブルに注意が必要。
ボタン穴変形の検査
Elsonテスト
PIP関節を可能な限り屈曲し伸展抵抗させた際に、 DIP関節が伸展可能なら中央索の断裂(+) DIP関節が伸展不能なら中央索の断裂(-)
拝島メディカル接骨院
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