足関節捻挫
足首をグリっと捻った経験はどなたもでも一度はあると思います。
捻挫とは骨と骨をつなぐ靭帯に負担がかかり、炎症、損傷した状態を言います。
全てのスポーツ外傷の中でも15~25%が内返し捻挫と非常に高頻度で痛めやすい関節となっています。
足関節にみられる全外傷のうち約75%が足関節捻挫。(8~9割は内反し捻挫)
内反し捻挫が多い理由として
- 外果の方が下方に位置し、骨性の安定性がある。
- 骨の安定性が少ないため外側の靭帯(ATFL,PTFL、CFL)は弱い
- 立位の重心線は足関節の内側を通るため、足関節は外反方向への力が働いているため内側の靭帯は強靭
- 内反の可動域が外反より大きく、底屈位で距骨が不安定となるため
新鮮外側靭帯損傷
足関節底屈位→ATFLが緊張
足関節中間位から軽度背屈位→CFLが緊張
足関節の底屈内返し捻挫により、最初にATFLが損傷され、次にCFL、さらにはPTFLが損傷され、時には内側靭帯にまで損傷が及ぶこともある。
靭帯損傷の分類
1度:靭帯の伸長損傷 疼痛・圧痛・出血・腫脹は軽く、機能障害はあっても少ない。不安定性も少ない 2度:靭帯の部分断裂 疼痛・圧痛・腫脹は明らかで、機能障害がある。皮下出血が見られ、軽度の不安定症がある。 3度:靭帯の完全断裂 疼痛・圧痛・腫脹は著しく、機能障害も強い。皮下出血も高度で、中程度から高度の不安定性がある。
(AMA standard nomenclature system:捻挫の重症度分類)
靭帯の損傷程度により固定法や、回復期間が変わってきます。
1度損傷は保存療法、固定は簡単な固定で対応できます。
2度損傷も保存療法でよいが、靭帯の部分的な損傷を伴っているためしっかりとした固定が必要です。
3度損傷は保存療法と手術を検討する必要があります。
靭帯の修復には少なくとも3週間かかります。その間損傷の程度により安静・固定が必要となります。
鑑別疾患
外果剥離骨折、第五中足骨基底部剥離骨折、距骨滑車剥離骨折、骨軟骨損傷、腓骨筋腱脱臼、足根洞症候群、二分靭帯損傷、足根骨癒合症、三角靭帯損傷、遠位脛腓靭帯損傷、etc..
足首の捻挫と言っても鑑別疾患はこれだけあります。
レントゲンで確認できるのは明らかな骨折やゆるみのある靭帯損傷です。
なかなか良くならない捻挫はレントゲンで見えないレベルで損傷しているケースがまれにあります。
当院に来院されたケース
足関節捻挫後、整形外科受診しレントゲンで確認できる所見はなし。しかし痛みが引かず、受傷約3週間後に来院。
エコー画像で外果(外くるぶし)の剥離、靭帯損傷疑いの画像所見が観察された。
このようにレントゲンで分からないレベルで損傷しているケースもあります。
当院では必要に応じてエコー画像での確認を行っています。
軽い捻挫でも初期の対応が大事になってきます。
拝島メディカル接骨院の施術
受傷初期は疼痛緩和と余計な炎症の抑制、浮腫の管理を目的とし、立体動態波・微弱電流で施術します。初期は安静固定が大事な時期ですので、損傷の程度により固定を相談していきます。また生活動作や浮腫管理に指導を行っています。
炎症期が過ぎたら早期にエクササイズをすることにより回復が早くなります。適切なエクササイズでないと悪化させることにもなりますので、状態を判断しながらレクチャーさせていただきます。
固定をしていると関節の動きが硬くなるので、症状が軽快してきたら可動域訓練を行います。
捻挫を繰り返している方は足の関節だけでなく、股関節や体幹の問題がある方がいます。必要に応じて自費診療にて調整させていただいています。
足首の捻挫、なかなか良くならない足の痛みでお困りでしたら拝島メディカル接骨院にご相談ください🙌
拝島メディカル接骨院
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