半月板損傷( meniscal lesions of the knee)
膝内障(関節内での病態の総称)のなかでももっとも代表的な疾患である半月板損傷は、現在ではMRいによる診断技術の向上や鏡視下手術の進歩により、半月板損傷イコール半月全摘出という古典的な治療法から、なるべく温存できるように様変わりしている。
半月板とは?
半月板は、膝関節内にあるC字型の軟骨で、膝関節のクッションとしての役割を果たしています。膝の骨が直接ぶつかるのを防ぎ、衝撃を吸収し、関節の位置を安定させ滑らかな動きを助ける重要な部分です。
半月は形態上曲率半径の大きなC型を呈する内側半月板と、曲率半径の小さなO形状をした外側半月板からなる。この形態は個人差があり、中には痛めやすいと言われる円板上半月板となっている場合もある。
痛めやすい円板状半月板(discoid meniscus)とは
円板上半月板は通常の半月板よりも大きく、円盤状をしている半月板です。
生まれつきの形態異常である場合と、成長期の活動レベルが上がれば上がるほど、半月板の形態異常を起こしやすいとされています。
この形状をしていると膝の安定性に問題が生じ、動きに制限が起こることがあります。
さらに運動負荷による急激な捻じれにより半月板を損傷しやすくなっています–
半月板損傷の原因
半月板損傷は、以下のような原因で起こります。
1. スポーツ活動:急な方向転換や膝の捻り動作。特にしゃがんだ際に膝関節が内側に入るニーイン(knee in)した際に内側の半月板を痛めることが多いです。
2. 加齢: 加齢に伴う半月板の弱化や摩耗。
3. 外傷: 交通事故や転倒などの強い衝撃。
症状
– 膝の痛みや腫れ
– 膝の動きの制限
– 膝が「引っかかる」感じ
– 膝の不安定感
– 膝に水が溜まることもあります
診断
半月板損傷の診断には、以下の方法があります
問診と身体診察: 症状の確認や膝の動きのチェック。
整形外科テストにより関節内部の状態を徒手的に検査します。
画像検査: MRIやX線を使って内部の状態を詳しく確認し、確定診断となります。
治療方法
半月板損傷の治療は、損傷の程度や患者さんの年齢、活動レベルによって異なります。
1. 保存療法
– 安静(初期の対応として半月板に痛みがある時は無理せず安静が第一となります。)
– アイシンング(炎症期、または動いた後に熱感がある場合、10~15分のアイシングを行います)
– 圧迫包帯(腫脹が強い場合は圧迫により主張を軽減し、浮腫を予防します)
– 挙上(下に下げていると足が浮腫みやすく、痛みも強くなります)
– リハビリテーション(関節のモビライゼーションや筋力強化、アライメント調整をして、半月板に局所的な力が加わることを防ぎます。)
2. 手術療法
関節鏡手術: 小さな切開からカメラを挿入し、損傷部分を修復する。
半月板部分切除: 損傷がひどい場合、部分的に半月板を切除する。
予防と注意点
半月板損傷を予防するためには、以下の点に注意しましょう
– 膝のストレッチや強化運動を定期的に行う。
– 正しい姿勢と動作を心がける。
– 適切な靴を履く。
– 無理な動作や過度の負担を避ける。
半月板損傷は、適切な治療とリハビリにより、痛みの軽減や機能の回復が期待できます。当院では、専門的な診断と個別に合わせた治療プランを提供しております。膝の痛みや違和感を感じたら、お気軽にご相談ください。
拝島メディカル接骨院
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